【宿泊記】ホテル椿山荘東京<朝食付き>Premium アフタヌーンティーステイ!東京雲海・蛍鑑賞からルームサービスの必食メニュー・みゆきで和朝食まで

実は私、ホテル椿山荘東京の「ル・ジャルダン」で提供されるアフタヌーンティー全プランに3年間通い詰めるほどの“アフタヌーンティーマニア”です。
2024年8月に販売開始された「宿泊者限定プレミアムアフタヌーンティープラン」に惹かれ、今回思い切って初めての都内ホテルステイを体験してきました。
この宿泊は、まさに五感で味わうグルメ満喫の旅!ラグジュアリー空間でのグルメを、余すことなくお届けします。
お部屋の快適さはもちろん、季節限定の蛍が舞う幻想的な日本庭園での東京雲海鑑賞、部屋でゆったりと味わうルームサービスの必食メニュー、心温まる和食「みゆき」での朝食体験、そしてチェックアウトまで優雅に楽しんだセレクションズのテイクアウトスイーツでのティータイムまで。
この宿泊記が、あなたにとっての特別なご褒美ステイ計画のきっかけとなれば幸いです。
姉妹サイトでホテル椿山荘「ル・ジャルダン」のアフタヌーンティーもご紹介しています。

- <朝食付き>Premium アフタヌーンティーステイプランの予約
- 15:00 到着・チェックイン
- 15時10分:ガーデンビューのスーペリアツインに到着
- 15時30分:時間を忘れて浸る「至福」のプレミアムアフタヌーンティー
- 17:50:幻想的な「東京雲海」をお部屋で鑑賞
- 18:00:細部に宿るおもてなし:ターンダウンサービス
- 20:00 蛍が織りなす幻想:6月の庭園散策
- 21:30:ルームサービス限定「椿山荘担々麺」はまさに必食の逸品
- 10:30:身体の芯から癒される至福のバスタイム
- 7:00 朝刊のお届け
- 7:30:清々しい一日の始まりを告げる、心尽くしの和朝食「みゆき」
- 8:30 朝の日本庭園散策
- 10:00 セレクションズでケーキを購入 つけとは?
- 10:00〜12:00:テイクアウトスイーツで余韻に浸る、最後の贅沢
- ホテル情報
- まとめ:ル・ジャルダンの常連が「本当に満足した」≪朝食付き≫Premium アフタヌーンティーステイはこんな方におすすめ!
<朝食付き>Premium アフタヌーンティーステイプランの予約
6月下旬、梅雨の合間の晴れ間に、「ホテル椿山荘東京」へと足を踏み入れました。今回の宿泊は、4月上旬に藤田観光公式アプリ「フジタメンバーズ」から予約した、<朝食付き>Premium アフタヌーンティーステイという、アフタヌーンティー好きにとってこの上なく魅力的なプランです。
客室タイプは多岐にわたり、以下のいずれもシティビュー/ガーデンビューの2タイプ、キングベッドまたはツインベッドの客室が選択可能です(2名一室)。
- プライムスーペリア
- プライムデラックス
- プライムエグゼクティブスイート
- プライムデラックススイーツ
- プライムプレミアスイーツ
ホテルステイに慣れていない私にとって、椿山荘の多種多彩なプランは大変心強いものでした。夕食をどうするか、朝食はどこで食べるかなど、事前に頭を悩ませてしまうような心配がなく、滞在の全てが明確に設計されている点は、まさに初心者にも優しい配慮だと感じ入りました。
15:00 到着・チェックイン
ホテル棟3階のロビーフロアに到着すると、心を癒す森のフレグランスの香りが漂います。都心の喧騒を忘れさせる、清々しい空気に満ちたその空間は、エレガントでまるで昔の貴族の邸宅のようです。

頭上には豪華なシャンデリアが輝き、足元には重厚な大理石と柔らかな絨毯が広がり、至るところに美しい工芸品が飾られています。そして、窓の外には、ホテルの象徴でもある緑豊かな日本庭園が広がり、ホテル全体がその豊かな緑に包まれていることに気づかされます。
いつもなら、この右手にある「ル・ジャルダン」へ直行し、お馴染みのアフタヌーンティーを楽しむのですが、今回はレセプションでチェックインを行います。

チェックインは平日のためスムーズでした。
新聞を2紙まで選べるきめ細やかなサービスもあり、私は日経新聞と「何か珍しい新聞ありますか?」とお聞きしたところ東京新聞をおすすめされたのでこちらを選びました。
ルームキーをいただき、ホテリエに案内されて12階へと向かいます。
エレベーターを上がる間、いつものレストラン利用では味わえない、まさに「ここから非日常が始まる」という特別な高揚感が胸に込み上げてきました。
15時10分:ガーデンビューのスーペリアツインに到着
今回ご案内いただいたのは、ロビー棟12階にある1231号室です。

ホテリエのお話では、このロビー棟は14階までありますが、最高層の14階はスイートの宿泊者限定。そして、縁起を担いでか13階が存在しないため、12階はスーペリアタイプの客室としては最も高層に位置するフロアとなるそうです。
扉を開けると、まず目に飛び込むのは、窓いっぱいに広がる絵画のように美しい日本庭園の眺め。6月下旬、梅雨の合間を縫って輝く生命力あふれる新緑は目に鮮やかで、その奥には東京の都会的な眺めが広がります。

お部屋のタイプはガーデンビュー/プライムスーペリアツイン。
最安ならシティビューという選択肢もありますが、やはり椿山荘に来たのならお庭が見たい!私は迷わずガーデンビューを選びました。
窓際には愛らしい花柄のカーテンが優雅にドレープを描き、壁には庭園の椿の葉を描いた銅版画がさりげなく配されています。この空間は、まさにヨーロピアンな邸宅を思わせる洗練された雰囲気で、滞在する私たちの心を癒してくれました。
ガーデンビュー/プライムスーペリアツインの客室は”ヨーロピアンエレガンス”の「プライムクラシック」と”和モダン”の「プライムモダン」の2デザインがありますが、「プライムクラシック」だったようです。

落ち着いた色調で統一されたクラシックなインテリアが特徴のこのお部屋、今回は紅茶好きの女性二人での宿泊だったため、この心落ち着くエレガントな設えは、私たちの期待にぴったりでした。

窓に近づくと椿山荘の日本庭園を一望できる素晴らしいガーデンビューが広がります。シンボル三重塔やチャペルも見えますね。

いつもはロビーラウンジ「ル・ジャルダン」から眺める庭園の景色ですが、この部屋からは、時間を気にせず過ごすことができますね。
この時期は、夜には幻想的な蛍の舞いも期待され、昼とは異なる庭園の表情を堪能できるのも宿泊者ならではの特権です。
お部屋はベッド2台のツインルームでも広々として余裕がある感じで過ごしやすかったです。
・ツインルーム 部屋の広さ:45㎡ ベッドの広さ:W120cm×L200cm 2台
STRのチェーンスケールによると、客室面積45㎡ 以上はラグジュアリーになるので、スーペリアといえどもラグジュアリー規格であるといえます。この広さはかなり魅力です。
お部屋施設、アメニティは以下の通りです。
部屋着、シャワーブース、バスタブ、ドライヤー、冷蔵庫・ミニバー、音楽映像プレイヤー、インターネット回線


アメニティシャンプー、コンディショナー、バスジェル、ボディローション、石鹸(左記5点はロクシタン社製)、バスタオル、ハンドタオル 、レザー、シェービングジェル 、シャワーキャップ 、歯磨きセット、コームブラシ、ヘアブラシ、女性用基礎化粧品、男性化粧品(貸出)

非日常に包まれた空間を満喫しつつ、気がつけば今回の滞在のメインイベントであるアフタヌーンティーの予約時間、15時半が目前に迫っていました。
心弾ませながら、同じフロアに位置する特別な空間「パゴダルーム」へと足を進めます。
15時30分:時間を忘れて浸る「至福」のプレミアムアフタヌーンティー
「宿泊者限定プレミアムアフタヌーンティー」が提供される特別な場所は、ロビー棟12階にある「パゴダルーム」です。

「ル・ジャルダン」のアフタヌーンティーには3年間通い詰めている私ですが、この宿泊者限定プランは、まさに別格でした。
まず、この『パゴダルーム』自体が、かつてスイートルーム宿泊者限定のラウンジとして使用されていたという唯一無二のロケーションであること。窓からは、ホテルの象徴である2025年で移築100周年を迎える三重塔(パゴダ)が正面に堂々と望め、その絶景がティータイムを最高に彩ってくれます。

そして、テーブルを彩るティーフーズは、まさにプレミアムの真骨頂。通常のアフタヌーンティーメニューに加え、セイボリーには神戸牛、キャビア、オマール海老といった高級食材が惜しみなく使われ、その贅沢さに何度となく感嘆の声が漏れました。

さらに、伝統的なスコーンとは一線を画すしょっぱい系の『トリュフスコーン』が登場。香ばしいトリュフの香りが広がる、ここでしか味わえない逸品です!
これら至高の美食をさらに引き立てるのは、英国女王にも愛された歴史ある洋食器ブランド『ヘレンド』。美しいティーカップやプレートが、一つ一つのティーフーズをまるで芸術品のように演出します。

提供されるドリンクは、紅茶好きにはたまらない英国王室御用達ブランド『フォートナム&メイソン』。2時間もの間、心ゆくまで楽しめる飲み放題でした。

この日のパゴダルームが私たち1組しか利用者がおらず、まるで貸切状態だったこと。広々とした空間で、誰にも気兼ねすることなく、至福のティータイムを体験することが出来ました。
希少な食材と特別なロケーション、そして心温まるおもてなしが織りなすこの体験は、まさに「至福」の一時。時間も周囲も忘れ、ただひたすらに味わい尽くすこの体験は、宿泊者であるからこそ叶う究極の贅沢だと改めて実感しました。
この「宿泊者限定プレミアムアフタヌーンティー」の詳細については、姉妹サイトで徹底解説しています。
個々のメニューのこだわりや、提供される紅茶の種類、そしてル・ジャルダンとの違いなど、他では語られない深掘り情報を凝縮していますので、ぜひ以下のリンクからご覧ください。

17:50:幻想的な「東京雲海」をお部屋で鑑賞
「宿泊者限定プレミアムアフタヌーンティー」の至福の余韻に浸りながらパゴダルームを後にし、お部屋に戻ると、窓の外に「東京雲海」が広がり始めていました。

ホテル椿山荘東京の日本庭園では、毎日10時〜22時の間、毎時10分と40分にこの壮大な演出が行われます。
私たちが滞在する12階という高層階からは、眼下に広がる庭園全体を包み込むように発生する雲海が、そのスケールの大きさゆえに息をのむような迫力。本物の雲海を雪山の王ヶ頭で目にしたことがある私にとって、緑あふれる庭園に広がる雲海は、都会の真ん中とは思えないほど幻想的で、心から感動しました。
この「東京雲海」は、単なる演出に留まりません。ホテル椿山荘東京の「東京雲海と7つの季節」は、日本最大級のデザインアワード「日本空間デザイン賞2022」で銀賞を受賞。さらに、世界三大デザインアワードの一つ「iFデザインアワード2023」のUrban/Landscape Architecture部門、そしてホテルの国際アワード「プリ・ヴィレジアトゥール(Prix Villégiature Awards)2022年度」ではThe Best Hotel Ambience in the World部門でグランプリを受賞するなど、その卓越した美しさと空間演出は世界的に高く評価されています。また、「日本夜景遺産」にも認定されており、まさに夜景の新たな名所と言えます。
このような世界が認めた絶景を、プライベートな空間から、誰にも邪魔されることなく独り占めできる贅沢。ライトアップされた庭園と相まって、一日の終わりを彩る忘れられない感動的な景色となりました。
18:00:細部に宿るおもてなし:ターンダウンサービス
幻想的な「東京雲海」の余韻に浸っていると、ちょうどターンダウンサービスの時間がやってきました。
実は、普段ビジネスホテルを利用することが多く、高級ホテルでの宿泊が初めての私にとって、「ターンダウンサービス」という言葉自体が耳慣れないものでした。チェックインの際にその要否を尋ねられたものの、「部屋もまだ汚れていないから必要ないだろう」と、深く考えずに「なし」でお願いしていたのです。
後から知ったのですが、ホテル椿山荘東京のターンダウンサービスとは、通常の清掃に加え、お客様が快適にお休みいただけるよう、就寝前の準備を整えてくださるもの。具体的には、客室のカーテンを閉め、ベッドサイドの照明を点けるほか、使用したタオル類のリセットや、アイスペールに氷を用意してくださるという、まさに「おもてなし」の真髄とも言えるサービスでした。
そして、この「なし」という選択をしたことで、ささやかながらも嬉しいサプライズが待っていました。ターンダウンサービスをご辞退すると、椿山荘柄のチョコレートをプレゼントしていただけました!

このターンダウンサービスを担当してくださったのは、外国人の礼儀正しい男女ペアの清掃スタッフでした。特に女性は、クラシックなエプロンドレス姿で、まるでアガサ・クリスティの推理小説の世界です。
私たちが特にリクエストしていなくても、「他に何か必要なものはございませんか?」と、細やかに気を配りながら丁寧に声をかけてくださり、冷たい氷を補充してくださいました。
隣にいた同伴者は、その対応に終始感銘を受けている様子でした。というのも、最近海外で1泊10万円を超えるような老舗ホテルに宿泊した際、チップだけは取られたものの、希望していたシーツ交換をしてもらえなかったという苦い経験があったそうです。それだけに、「椿山荘の接客は本当に『神』レベルだね」と、滞在中ずっと繰り返し感動していました。
「お客様に心地よく過ごしていただきたい」というホテルの深い配慮が、こうした細やかなサービス一つ一つに息づいていることを肌で感じることができました。
20:00 蛍が織りなす幻想:6月の庭園散策
暗くなるのを待って、椿山荘の日本庭園を散策に出かけます。庭園の入り口は1階になります。日本庭園の入り口では入園チエックをしているので、ルームキーを提示します。
庭園は宿泊者とほたるの夕べディナービュッフェの参加者のみなので、適度な賑わいがありつつ、混雑していなくて快適。
暗い中、滞在者が安全に過ごせるように、ホテルの方が要所に立っていてくれました。道を聞いたり、ほたるの見える場所を案内したりしていました。
私たちが訪問した日の少し前に大雨があり、ほたるの数がだいぶ減ってしまったとのこと。それでもほたる沢、聴秋瀑など水辺にほたるがいました。小さな瞬きのような光が浮遊しており、小さな生き物の気配に温かい気持ちになりました。


竹あかりでライトアップされた道、2025年で移築100周年を迎える三重塔、幽翠池で東京雲海を眺めることができました。

21:30:ルームサービス限定「椿山荘担々麺」はまさに必食の逸品
幻想的な「東京雲海」と蛍の舞う庭園散策を終え、お部屋に戻ると、小腹が空きました。アフタヌーンティーを存分に堪能したばかりなので、がっつりとした食事ではなく、インルームダイニング(ルームサービス)で軽めに済ませることにします。
数あるメニューの中から、特に私たちの目を引いたのは、ルームサービス限定という文字に惹かれた「椿山荘担々麺」。加えて、さっぱりとしたサラダともずくもオーダーし、夜の静かな客室でのプライベートダイニングを楽しみました。
- ミックスリーフのグリーンサラダ ¥2,100
- サラダのオプションのシュリンプ ¥600
- もずく酢 ¥1,000
- ホテル椿山荘東京特製担々麺 Tantanmen ¥4,000

お好みのドレッシングで(フレンチ、バルサミコ、醤油 または シーザー)
今回オーダーしたサラダは、お好みでチキンまたはシュリンプを追加(追加料金600円)できるとのことで、私たちはシュリンプ添えを選びました。
ホテルステイ中はつい食べ過ぎてしまうことも多いので、このようにヘルシーなサラダがメニューに用意されているのは、非常に嬉しい気遣いだと感じました。
もずく酢も何気に高級なお味で、スーパーで買っているやつと全然違う味でした。初夏は汗をかくので、こういう酸っぱいメニューは元気でます。

この「椿山荘担々麺」は、まさしく必食の逸品です。
特筆すべきは、その麺の美味しさ。もちもちとした食感と豊かな風味が際立ち、肉味噌とナッツ、そしてフレッシュなパクチーをかけただけでも、すでに最高の味わいでした。
添えられた香辛料は本気で激辛なので、お好みに合わせて少量ずつ様子を見ながら加えるのがおすすめです。深いコクがありながらも上品な辛さが特徴で、麺とスープ、具材のバランスが絶妙なハーモニーを奏でます。
お食事を届けてくださったホテルマンに伺ったのですが、この担々麺は夜9時を過ぎた頃からオーダーが増える人気の一品だそうです。「飲み会の後の締めに選ばれるお客様が多いんですよ」とのお話には納得。確かに、男性にもきっと響くであろう、満足感と食べやすさを兼ね備えた逸品だと感じました。

庭園の絶景を眺めながらいただく温かい担々麺は、心身ともに満たされる、忘れられない夜の味となりました。
10:30:身体の芯から癒される至福のバスタイム
お部屋で快適に過ごした翌朝、心身をリフレッシュするため、広々としたバスルームへと向かいました。一歩足を踏み入れると、まず目に飛び込むのは、上質な大理石がふんだんに使われた空間の美しさです。その重厚感と清潔感は、まさに高級ホテルならではの贅沢感を演出しています。
バスルームに設置されたミニTVは、湯船に浸かりながらゆっくりと番組を楽しめる嬉しい設備。そして、惜しみなくたっぷりと用意された、ふかふかの肌触りの良いタオルが、心ゆくまで心地よいバスタイムを過ごさせてくれます。

そして、充実したアメニティのラインナップに心がときめきました。
フランスのライフスタイルコスメティックブランド「ロクシタン」の「シトラスヴァーベナ」シリーズが常設されており、その爽やかな香りに心から癒されます。

広々としていて、必要なものがすべて揃っていました。ゆったりと足を伸ばして浸かれるバスタブにつかり、高級なバスローブでくつろぐ。

それは、普段の生活から離れた「非日常」そのもの。心身ともに満たされる、まさに至福のひとときでした。
7:00 朝刊のお届け
朝の光が差し込む朝、ドアの外を見ると昨夜お願いしておいた朝刊が届けられていました普段読んでいる「日経新聞」と東京の地域新聞「東京新聞」をリクエストしていたのですが、きちんと用意されていました。


7:30:清々しい一日の始まりを告げる、心尽くしの和朝食「みゆき」
このプランは朝食付きだったので、和食か洋食どちらかから選びます。
洋食:ホテル3階「イル・テアトロ」 6:30-10:30
和食:ホテル2階「みゆき」 7:00-10:00
昨夜は「宿泊者限定プレミアムアフタヌーンティー」で贅沢なティーフーズを心ゆくまで堪能し、少しコッテリと感じていた私たち。だからこそ、翌朝の朝食は身体に優しく、あっさりとした和食を求めて、日本料理「みゆき」を選びました。

朝7時少し前にレストランへ足を運んだのですが、すでに数組のお客様が並んでいらっしゃいました。さすがは人気の朝食会場です。幸運にも、ご案内いただいたのは日本庭園が目の前に広がる窓側のお席。陽光が差し込む広々とした空間で、気持ちが良いです。

席に着くと、温かいお茶がすぐに提供され、心尽くしのおもてなしの中で、ゆったりと落ち着いた時間を過ごすことができました。

まず食前のジュースの味はオレンジ、グレープ、本日のジュースです。

私たちは、オレンジと本日のジュースをチョイスしました。

和朝食メニュー「潮騒」の全体。これぞ日本のトラディショナルな和食といった豪華さです。


焼き魚も身が厚く、卵焼きの2切れもあるので朝からしっかりタンパク質を摂取できます。


みゆき」の和朝食で提供される白米。一粒一粒が丁寧に炊き上げられ、ふっくらとした食感とほんのりとした甘みが口の中に広がります。「みゆき」の和朝食に欠かせない味噌汁。丁寧に作られた出汁と味噌の香りが食欲をそそります。
どちらもおかわり自由です。
8:30 朝の日本庭園散策
滋味深い和朝食「みゆき」で身体が満たされた後は、心地よい満腹感とともに、少し体を動かしたくなりました。
向かった先は、ホテルが誇る広大な日本庭園です。朝の庭園は、夜の幻想的な雰囲気とはまた異なり、清々しい空気に包まれ、訪れる人も少ないため、静かで穏やかな散策を楽しむことができます。

小道をゆっくりと進んでいくと、可愛らしい「ほたるの巣」を発見しました。昨夜、暗闇の中で瞬く光に感動しましたが、昼間にその棲息地を目の当たりにすると、ほたるがここで生活しているのだという実感が湧き、なんだか温かく嬉しい気持ちになりました。

六月は紫陽花の見頃。幽翠池の周りには種類の違う紫陽花が鮮やかに咲いています。

ふと見上げた先に現れたのは、先ほどまで朝食をいただいていた日本料理「みゆき」の窓。

庭園の息吹を感じながらあの特等席で食事をできたことが、改めて特別な思い出になりました。
10:00 セレクションズでケーキを購入 つけとは?
「セレクションズ」は魅力的なおみやげやギフトが数多く並ぶ、ホテル椿山荘東京オリジナルのショップです。実は2箇所に分かれており、一つは焼き菓子やグッズなどのお土産全般、そしてもう一つは生ケーキなどの生菓子を専門に扱っています。
セレクションズ営業時間
おみやげ 9:00~20:00
生菓子やパン類の販売は10:00~18:00
私たちは、後者のショップで、美しい季節限定のスイーツを選びました。というのも、「ル・ジャルダン」でアフタヌーンティーをいただく際に、お土産としてスコーンはいつも購入していたのですが、その際ショーケースに並ぶ季節のケーキがいつも美味しそうで気になっていたのです。しかし、アフタヌーンティーでお腹がいっぱいになり、ケーキまで楽しむのは難しい状況でした。

そこで今回は、その念願のテイクアウトしてお部屋でゆっくりと楽しむことにしました。贅沢な食事の後でも、プライベートな空間で自分のタイミングでケーキを味わえるのは、ホテルステイならではの楽しみ方だと感じました。
ここで体験したのが、高級ホテルならではのスマートなサービス。購入した商品は、その場で現金を支払うのではなく、「お部屋付け(ルームチャージ)」にしてもらうことができます!
これは、購入代金を宿泊費と合算してチェックアウト時にまとめて精算できる便利なシステムのこと。お財布を出す手間なく、気軽にショッピングを楽しめるのは、まさにラグジュアリーホテルならではの「おもてなし」だと感じました。お財布を忘れても買い物できるなんて感激です。
「つけ」という支払い方法で、手荷物が増えることなく、ホテルでのショッピングを最後までスマートに満喫することができました。
10:00〜12:00:テイクアウトスイーツで余韻に浸る、最後の贅沢
朝の庭園散策やショッピングを楽しんだ後も、チェックアウトは12時と時間に余裕があるため、焦ることなくホテルステイの余韻に浸ることができました。
お部屋に戻り、ミニバーに備え付けられているティーカップとプレートを使い、優雅なティータイムを始めることにします。

先日ホテルショップ「セレクションズ」で購入しておいた、とっておきのテイクアウトスイーツを美しく盛り付けました。そして、昨日のプレミアムアフタヌーンティーで持ち帰ったスコーンも一緒に並べ、ティーポットでお茶を淹れました。


ショーケースに並ぶ美しいスイーツの中から、今回選んだのは、季節限定の「紫陽花スイーツ」。その名の通り、淡い紫色のゼリーと鮮やかなオレンジ色のクリームが織りなすグラデーションは、まるでホテル庭園に咲く紫陽花をそのままグラスに閉じ込めたかのようです。
見た目の美しさだけでなく、その味わいも格別でした。ゼリーの美しい紫色は、ほんのり香るバタフライピーによるもの。そして、底に敷かれたオレンジ色のクリームは、爽やかな酸味とコクが特徴のレモンカードのようなカスタードで、全体を夏らしい軽やかな味わいにまとめています。
目にも舌にも涼しげで、心ときめく一品。買って本当に良かったと思える、特別なスイーツでした。

ショーケースに並ぶ美しいスイーツの中から、私たちが選んだもう一品は、ホテルメイドのいちごのタルトです。まさに王道の味わいを追求した逸品。
サクサクのタルト生地の中には、風味豊かなアーモンドクリームと、なめらかな口どけのバニラクリーム、さらに甘酸っぱい自家製ジャムが閉じ込められており、一口ごとに奥深いハーモニーが広がります。トップには、ジューシーで新鮮ないちごが惜しみなく飾られ、その間を埋めるのは高品質な生クリーム。
素材一つひとつへのこだわりが感じられる、洗練された王道の美味しさ。シンプルながらも完成度の高い味わいは、クラシックなスイーツを愛する方に自信を持っておすすめできる一品です。
そして、この贅沢なひとときの締めくくりは、やはりあの絶景です。

11時40分に発生する、最後の「東京雲海」を、眼下に広がる庭園全体を包み込むように眺めます。
これにて、ホテル椿山荘東京での至福の宿泊体験は幕を閉じます。最後まで非日常の感動に包まれた、忘れられない滞在となりました。
ホテル情報
ホテル椿山荘
【住所】東京都文京区関口2丁目10−8
【電話】03-3943-5489
【最寄り駅】 JR山手線『目白』、有楽町線『江戸川橋』。
目白駅からは徒歩20分くらい。最寄りのバス停留所は「ホテル椿山荘東京前」
まとめ:ル・ジャルダンの常連が「本当に満足した」≪朝食付き≫Premium アフタヌーンティーステイはこんな方におすすめ!
普段はビジネスホテルを利用することが多い私にとって、一泊何万円もする高級ホテルでの滞在は、「どう過ごしたらいいのか分からず、もったいないな」と感じることもありました。
しかし、今回のホテル椿山荘東京での「Premium アフタヌーンティーステイ」は、そんな高級ホテル初心者でも、料金以上の価値を十分に感じられる特別な体験でした。
まず、価格の内訳を考えると、その価値は一目瞭然です。「プレミアムアフタヌーンティー」だけでも12,000円、日本料理「みゆき」での朝食は5,300円。これらを考慮すると、宿泊料金の46,550円には、食事代がかなり含まれている計算になります。差額の約29,250円が、客室やサービスに還元されると考えると、最近高くなっているビジネスホテルとは比べ物にならないほど快適で、納得感の高い滞在でした。
そして何より感動したのは、広大な日本庭園を独り占めできるような、プライベート感のある庭園散策です。京都のような人でごった返す日本庭園を眺めるのとは異なり、早朝の澄んだ空気の中をゆっくりと歩く時間は、心身ともにリフレッシュでき、全く疲れることがありませんでした。
宿泊客限定の特典や、細部にまで行き届いたホスピタリティが随所に感じられ、料金分の価値を遥かに上回る満足度でした。今回の滞在は、高級ホテルへの価値観を覆す素晴らしい経験となり、心から「また来たい」と思える特別な思い出です。
このプランは、特に以下のような方におすすめします。
- 高級ホテルでの過ごし方に不安を感じている方 椿山荘はプランが豊富。食事やアクティビティがセットになっているので、ホテル内での過ごし方がわかりやすく、充実した時間を過ごせます。
- 日本庭園の魅力を心ゆくまで堪能したい方 「東京雲海」や夜は蛍が舞う幻想的な庭園、ホテルの象徴的な魅力を2日間にわたってじっくりと味わうことができます。
- 忙しい日常から解放され、心身をリフレッシュしたい方 時間を気にせず、広々とした客室で過ごしたり、大理石のバスルームで優雅なバスタイムを楽しんだりと、自分だけのペースで非日常を満喫できます。
- 特別な記念日やご褒美旅行を計画している方 上質なホスピタリティと、細部にまでこだわったサービスは、大切な人との記念日や、自分自身へのご褒美にふさわしい、忘れられない思い出を作ってくれるでしょう。
