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【帝国ホテル ガルガンチュワ】「フランクロイドライト」プレミアムクッキー缶(9072円)は、ごほうび/ギフトに最適?

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帝国ホテル好きなら気になる、特別なクッキー缶があります。それが、建築家フランクロイドライトの意匠を施したプレミアムクッキー缶(税込9,072円)です。

2021年12月1日のホテルショップ「ガルガンチュワ」リニューアルを機に、新たに登場した毎年恒例のシリーズです。

毎年販売される、帝国ホテルファン垂涎の逸品ですが、1万円近い価格はやはり大きな決断が必要です。

しかし、「ごほうびホテルグルメ」を追求する者として、このホテルの歴史そのものが詰まった缶を体験しないわけにはいきません。

今回は、「自分への誕生日プレゼント」という名目で、思い切って購入してみました。

  • 本当に価格に見合う価値があるのか?
  • 通販と店舗、確実に入手する方法はどちらか?
  • ギフトや手土産の注意点

あなたの疑問を解消すべく、帝国ホテルの伝統と、フランクロイドライト氏の建築哲学が詰まったこのプレミアムクッキー缶を、徹底的にレビューします。

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なぜ「フランクロイドライト」なのか?― ホテル建築とクッキー缶の特別な関係

現在、私たちが利用している帝国ホテル東京の本館は3代目ですが、2036年完成を目指し4代目の建て替え計画が進行中です。フランクロイドライト氏が設計した本館は2代目(通称ライト館 1923年〜67年)にあたり、「東洋の宝石」と称された伝説的な存在でした。

このライト館のレガシーは、単なる過去の栄光ではありません。

2022年帝国ホテルの第182期中間報告書には、「ライト館」が“東洋の宝石”と称されたことに触れた上で、「2036年に完成を迎える新本館においても、新たな “東洋の宝石” として輝きを放てるよう、紡がれてきた文化や想いを未来へと継承してまいります」と明確に記されています。

つまり、このクッキー缶は、過去の伝説的な美しさを讃えるだけでなく、ホテルの「未来への誓い」を体現する記念品なのです。

このクッキー缶はその歴史を肌で感じる最高の体験となり、帝国ホテル好きにおすすめのラインナップなんです。ロビーやオールドインペリアルバーに今も残るライト建築の名残とともに、ぜひ味わってもらいたいですね。

帝国ホテル東京の本館ロビー大階段下に展示されている、フランクロイドライト設計の家具。幾何学的な意匠の木製チェアとテーブルが、レンガ調の壁と絨毯の上に配置されている。
本館ロビーに展示されている、フランクロイドライトがデザインした伝説の家具。

ロイド缶クッキーの入手方法【店舗(ガルガンチュワ)購入のメリット

帝国ホテル ガルガンチュワで販売されている、フランクロイドライトの意匠が施された「プレミアムクッキー缶」(税込9,072円)の見本。
長年憧れていた「フランクロイドライト」プレミアムクッキー缶。このデザイン(IHC-84)は完売ですが、後継商品が随時でています。

店舗購入のメリットは、なんといってもすぐに入手できる点です。ケーキと違って常時在庫があるので、購入しやすいです。ただし、数量限定品のため、在庫切れリスクはゼロではありません。遠方から来店する場合は、必ず事前にガルガンチュワに電話で在庫を確認する方が確実です。

また、専門的な情報を直接聞けるのも安心感があります 。

スタッフの方から「クッキーが壊れやすいので、注意して持ち運んでください」とのアドバイスがありました。

あと、帝国ホテルのおもてなしの象徴である「薔薇」をイメージした有料ラッピング(掛け紙)で包んでいただきたかったのですが、缶に厚みがあるフランクロイドライト・クッキー缶には、残念ながら使用できませんでした。

帝国ホテル ガルガンチュワの有料ラッピングに使われる、一輪の薔薇が描かれた白い掛け紙(有料のし)のサンプル。価格は132円(税込)。
こちらが帝国ホテルのおもてなしの象徴である「薔薇」をイメージした有料ラッピング(掛け紙)

ただし、帝国ホテルの包装紙で丁寧に包んでもらえます。ライオンロゴマーク付きでテンションが上がりました。ギフトにする際も、帝国ホテルの品格を感じていただけると思います。

プレミアムクッキー缶は、帝国ホテル公式オンラインショップで購入することができます。

最大のメリットは、店舗の売り切れを気にせず、自宅から確実に注文できることです。ただし、すぐには手に入らない(到着に日数がかかる)点には注意が必要です。

【公式】帝国ホテルオンラインショップ

プレミアム価格(9,072円)の根拠:缶のデザインとクッキーの種類

帝国ホテルのフランクロイドライト・プレミアムクッキー缶の蓋と中身。抹茶やココア、ジャムを挟んだものなど、10種類58個のクッキーが幾何学模様に美しく配置されている。
キャプション: 缶の蓋には旧帝国ホテル本館(ライト館)の荘厳な姿が描かれています

そして中身は、抹茶、ココア、アプリコットジャムなど10種類58個のクッキーが、ライト建築のように幾何学的に配置されています。これが、約1万円のプレミアムな価値を体現する、芸術的なラインナップです。

缶を開けた瞬間の最初の感動は、ぎっしりと隙間なく敷き詰められたクッキーの多さでした。まるでフランクロイドライトの建築のように、計算し尽くされた格子柄の美しい組み合わせは、まさに非凡な印象を受けます。

約1万円という価格ですが、まずはそのボリューム感と見た目の芸術性に、心から満足しました。

そして、一枚一枚丁寧に焼き上げられたクッキーは、期待を裏切らない高品質な味わいです。

一般的なホテルのクッキーにありがちな、バターと砂糖を効かせたサクサク食感のクッキーとは一線を画します。帝国ホテルが素材を厳選していることが明確に感じられ、その繊細で上質な風味は、あの『村上開新堂』のクッキーに引けを取らないレベルだと感じました。

全10種類を徹底解説!プレミアムクッキーの中身と味のこだわり

1・ブルーベリー 2・アップル

帝国ホテルのプレミアムクッキー缶に入っている、四角いタルト生地に濃厚なブルーベリーとアップルのパートドフリュイが閉じ込められたクッキー。
格子状に並ぶクッキーの中でも、特に目を引くブルーベリー(左)とアップル(右)のタルトクッキー

土台のタルトの焼き加減が絶妙で、果汁が凝縮された濃いパートドフリュイの味わいが閉じ込められています。カロリーはブルーベリーが154kcal、アップルが133kcalとクッキーの中で高めですが、その濃厚さから1個で十分な満足感を得られます

3・ラムレーズン

帝国ホテルのプレミアムクッキー缶に入っている、手で持たれた長方形のラムレーズンクッキー。レーズンが練り込まれた生地のサクッとした質感が分かるクローズアップ写真。
世界最古のラム蒸留所で作られるラム酒「マウントゲイ」で漬け込んだラムレーズンサブレ

私がこのクッキー缶の中で最も気に入ったのは、このラムレーズンクッキーです。サクッとした食感の後に、ラム酒の奥深い味わいがしっかりと舌に残ります。単なる甘いクッキーではなく、ラム酒の深い味わいを求める大人こそが満足できる、まさに「ご褒美」にふさわしい逸品です。

4・フロランタン

帝国ホテルのプレミアムクッキー缶に入っている、アーモンドスライスがパリッとしたキャラメルでコーティングされたフロランタン。バター風味のタルト生地に乗せられている。
はちみつ風味のヌガーにスライスしたアーモンドを絡めたフロランタン

バター風味のサクッとしたタルト生地と、パリッとしたアーモンドが絶妙に重なるフロランタン。上品でほろ苦いキャラメルが、全体の食感と風味のバランスを本当に素晴らしく整えています。この一口に、帝国ホテルの技術の高さが凝縮されています。

5・ココ

帝国ホテルのプレミアムクッキー缶に入っている、長方形のココナッツサブレ(ココ)。表面にココナッツの繊維が見えるクローズアップ写真。
ハレクラニホテルをイメージした「ココ」

ココナッツの甘味と繊維をしっかり感じる、食べ応えのある「ココ」。サクッとしたサブレの中に、ハワイの提携ホテルである「ハレクラニホテル」をイメージした、リゾート感のある風味が閉じ込められています。

6、サブレキャラメルノワゼット

帝国ホテルのプレミアムクッキー缶に入っている、手で持たれた長方形のサブレキャラメルノワゼット。ナッツが練り込まれたザクザクした質感が分かるクローズアップ写真。
トルコ産のヘーゼルナッツとキャラメル風味のチョコレート、ゲラントの塩を合わせた「サブレキャラメルノワゼット」

ナッツの滋味あふれる香ばしさが特徴の「サブレキャラメルノワゼット」ザクザクとした食べ応えのある食感と共に、キャラメルの奥深い味わいが口いっぱいに広がり、贅沢な満足感を与えてくれます。

7・サブレショコラ

帝国ホテルのプレミアムクッキー缶に入っている、手で持たれた濃い茶色の四角いサブレショコラ。カカオの深みを感じる濃厚なチョコレートクッキー。
2種類のチョコレートを贅沢に使用している「サブレショコラ」

カカオの深みをしっかり感じる上質な大人のサブレです。濃厚な味わいが口いっぱいに広がり、甘すぎないため、ブラックコーヒーや紅茶とのペアリングに最適です。

8・黒豆きなこ

帝国ホテルのプレミアムクッキー缶に入っている、四角い黒豆きなこクッキー。きなこの粒が見える、ほろほろとした食感の和風サブレ。
国産丹波黒種大豆の黒豆きなこをふんだんに使用した「黒豆きなこ」

バターの芳醇な香りと優しいきなこが絶妙に調和する「黒豆きなこ」。口の中でほろっと崩れるような繊細な食感は、日本の伝統的な和素材を上品に洋菓子に取り入れた、帝国ホテルらしい心遣いを感じさせます。

9・サブレ抹茶

帝国ホテルのプレミアムクッキー缶に入っている、鮮やかな緑色の四角いサブレ抹茶。宇治茶の風味が凝縮された濃厚なクッキー。
京都宇治茶の抹茶を使用した「サブレ抹茶」

鮮やかな緑色が目を引く「サブレ抹茶」は、華やかな宇治茶の風味と、大人なほろ苦さが特徴の濃厚なサブレです。

10・サブレナチュール

帝国ホテルのプレミアムクッキー缶に入っている、長方形のサブレナチュール。ほんのり塩味を感じるクラシックなバタークッキー。
ほんのり塩味を感じる、最もクラシックなサブレナチュール

三陸・宮古の塩が使用されており、優しいバターの風味を引き立てています。このシンプルな味わいがホッとします。

食べきれない時は冷凍という選択もあり

クッキー缶は内容量が多く、「賞味期限までに食べきれるか心配」「カロリーが気になる」という方も多いでしょう。私が実践している、美味しさをキープする冷凍保存法をご紹介します。

【冷凍保存の手順】

  1. 個別包装: クッキーをラップで2個ずつ丁寧に包みます。
  2. 密閉: 酸化を防ぐため、さらにジップロック(密閉袋)に入れて冷凍庫で保存します。
食べきれなかったクッキーはラップで包んで酸化を防ぐため、さらにジップロック(密閉袋)に入れて冷凍庫で保存します。

【美味しい解凍方法】

  1. ゆっくり解凍: 冷凍庫から取り出し、冷蔵庫へ移して解凍します。急激な温度変化はクッキーに良くありません。
  2. 食感の復活: 完全に解凍した後、お好みでトースターで軽く焼くと、焼き立てのようなバターの香りとサクッとした食感が復活し、より美味しくいただけます。

価格改定に関する追記

実は、このプレミアムクッキー缶について驚きの情報がありました。

私が購入した旧モデル(白缶:IHC-84)は、9,072円でしたが、2025年11月から発売される新モデル(黒缶:IHC-78BE)では、内容量・枚数を変えずに8,424円(税込)へと値下げされました!

約650円の値下げは嬉しいニュースですが、「なぜ内容量を変えずに値下げに踏み切ったのか?」というホテルの戦略について、ホテル研究家としては非常に興味深いところです。

ただし、私個人としては、フランクロイドライトの意匠がより際立つ、この白缶のデザインの方がやはり好きだと強がりではなく思っています。

どちらの缶を選ぶかは、デザインの好みや購入時期によりますが、新モデルの情報も踏まえて、あなたのベストな選択肢を検討してください。

まとめ:プレミアムクッキー缶のごほうびに満足!そして誰に贈るべきか?

一般的なホテルメイドのバターサクサク系クッキーとは一線を画す、厳選素材と丁寧な製法による高品質な味わいは、間違いなく「プレミアム」。まさに、一つ一つ噛み締めて、大切にいただきたくなる極上のクッキー缶でした。

この手土産をおすすめする方
  1. 本物志向の味わいを追求される美食家の方: バターの濃厚さよりも、素材の繊細さやサブレの高品質さを理解できる舌を持つ方。
  2. 帝国ホテルと歴史愛好家: ロイドの美意識や、ホテルの「未来への誓い」といった背景にあるストーリーを理解できる方。

現在、「ホテル クッキー缶」は手土産・ギフトのトレンドの頂点にあります。

その中でも、この帝国ホテル「フランクロイドライト」プレミアムクッキー缶は、単なる流行品ではありません。

「最高峰の品質を求める食通のニーズ」と、「ホテルの歴史と美意識という物語を贈りたいという知的なニーズ」、この二つの要求を同時に満たす、唯一無二のプレミアムギフトです。

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ミス・レモン
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ホテルグルメウォッチャー
東京で働く会社員です。 趣味はホテルでの食事と、ホテル業界の動向をウォッチすること。
最近のホテル業界はまるで群雄割拠の戦国時代。次々と現れる新しいニュースから目が離せません。
このブログでは、単にお料理の美味しさを紹介するだけでなく、ホテルグルメの最前線を個人の視点で観察していきます。
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