【英国フェア・2025】帝国ホテル東京・ガルガンチュワの購入品のレビュー!復刻レモンメレンゲパイと5,000円以上のお得な特典を公開

英国フェアは毎年秋に開催される帝国ホテルの恒例イベントです。
毎年秋に開催され、今年で10周年を迎えます。なんですが、2025年は今までにない夏の開催で、「英国の夏」をテーマにした内容となっています。
ガルガンチュワでも英国フェア限定品が販売され、テイクアウトもしてきました。
帝国ホテルのガルガンチュワが気になる方、英国好きの方ぜひご参考になさって下さい。姉妹サイトで帝国ホテルのティータイム完全ガイドも執筆しています。

なぜ帝国ホテルは日本を代表するホテルなのか?

帝国ホテル東京本館、通称「3代目本館」の雄大な姿(2025年8月撮影)
社史『帝国ホテル百年の歩み』によると、帝国ホテル東京は明治20年(1890年)に欧米の賓客をもてなす迎賓館として設立されました。最新の有価証券報告書(2025年6月)の企業理念の項目にも「国際的ベストホテルを目指す企業」とあり、明治から変わらない外国の要人を迎える重要な使命を担っていることがわかります。
今回、私が帝国ホテルを訪れた際、その使命を改めて実感しました。ホテル全体が物々しい警戒態勢になっていたのです!

入り口には空港のような金属探知機があり、SPらしき屈強な男性が柱ごとに立っていて、外には警視庁の人も大勢いました。中に入っていいのか躊躇しましたが、施設は通常通り営業していました。
ただ、手荷物は一時預ける必要があり、ペットボトルの水は一口飲むように言われ、本当にびっくりしました!
しかし、明治20年の昔から135年経っても迎賓館の役割を果たしていることが知り、また帝国ホテルの危機管理能力の高さもわかる貴重な体験でした。
帝国ホテル東京の象徴的なロビーに鎮座する、ロビー装花。
8月15日〜9月30日まではケイトウの華麗な装花を見ることができます。


豪華なシャンデリアと重厚な大階段との調和が、まさしく「迎賓館」にふさわしい格式の高さを演出しています。
1周年を迎えるホテルショップガルガンチュワ
ホテルショップ「ガルガンチュワ」は、2025年8月で1周年を迎えます。
以前タワー館にあった3つのガルガンチュワは、2024年6月のタワー館営業終了にともない、本館1階へ移転しました。これは、TOKYO CROSS PARK構想によるホテル建て替え計画の一環です。
タワー館にあった「ラ ブラスリー」などのレストランも閉館しています。(ご参考までに、移転、閉店情報を載せておきます)
移転 | ガルガンチュワ、釜寅 |
閉店 | ラ ブラスリー、東京吉兆、鮨源、天一、北京 |
現在のガルガンチュワは、以前ランデブーラウンジのバースペースだった場所にあり、店内の写真左端には、通称「光の壁」(多田美波作:黎明)が見えます。

帝国ホテル本館1階「ガルガンチュワ」。
ガルガンチュワの営業時間
「ホテルショップ「ガルガンチュワ」の営業時間は8:00~20:00ですが、ペストリー・ベーカリー・惣菜の販売は11:00から19:00までです。
さらに、英国フェア限定のスコーンとホットクロスバンズは13:00からの販売となります。
私はこの時間を知らず、今回購入を逃してしまいました。皆さんはぜひ、事前に販売時間をご確認ください。」
営業時間: 8:00~20:00
ペストリー・ベーカリー・惣菜: 11:00~19:00
英国フェア限定品(スコーン・ホットクロスバンズ): 13:00~19:00
※スコーンやパン類は、午前中に行っても購入できないので要注意。
【1周年記念】5,000円以上購入で「あの」スープ缶をプレゼント

ガルガンチュワ1周年を記念して、5,000円以上の購入で帝国ホテルのスープ缶をプレゼントしています。
お中元やお歳暮の定番として知られるスープ缶。一個600円ほどする高級品なので、これは嬉しいサプライズでした。購入予定の方は、ぜひこの機会をお見逃しなく!
2025年 帝国ホテル英国フェアのコンセプト
英国大使館後援、2025年の英国フェアは初の夏開催、緑生い茂る涼やかな湖畔の景色や音楽フェスティバルなどに着想を得た商品やイベントを多数実施します。
2 か月間、2025年7月1日〜8月31日まで実施です。
2025年帝国ホテルの英国フェア 商品ラインナップ
・ピーチパイ
・コロネーションキッシュ
・トード イン ザ ホール
・ホットクロスバンズ
・ローストビーフのサンドイッチ
・フィッシュ&チップス モルトビネガー添え
・プレーンスコーン
・レモンスコーン
英国の夏を彩る帝国ホテルの「ピーチパイ」

「ピーチパイ」(税込1,620円)
と復刻スイーツ「レモンメレンゲパイ」2025年の英国フェアで初登場した「ピーチパイ」は、イングリッシュガーデンに咲く薔薇をイメージしているそうです。パイ生地にアーモンドクリームとカスタードクリームを重ね、ルバーブと苺のコンフィチュールを合わせています。ルバーブ使いが英国フェアっぽいですね。
バラの花びらのように美しく重ねられた、キャラメリゼした桃が目を惹きます。仕上げにバラのジャムと、砂糖で結晶化させたローズペタルが飾られており、細部まで丁寧に作り込まれた一品です。
ヨークシャー地方の伝統料理「トード イン ザ ホール」

「トードインザホール」(税込864円)と右「コロネーションキッシュ」(税込756円)
今回の英国フェアで、私が個人的に一番楽しみにしていたのが、「トードインザホール」です。これは「穴の中のひきがえる」という変わった名前の英国の家庭料理です。
ソーセージにヨークシャープディングをかけて作るのが一般的ですが、帝国ホテルの「トードインザホール」は見た目が洗練されています。
ちなみに、ヨークシャープディングは、英国の伝統料理「サンデーロースト」に添えて食べるのが定番です。こんなマニアックなメニューまであるとは、さすが帝国ホテルです。
国王戴冠式メニュー!大使館レシピを再現した「コロネーションキッシュ」

2023年に行われたチャールズ国王とカミラ王妃の戴冠式。その昼食会で提供されたのが、「コロネーションキッシュ」です。
帝国ホテルでは、大使館のレシピを元に忠実に再現。パイ生地にほうれん草、そら豆、そしてエストラゴンを加え、アパレイユを流し込んで焼き上げています。
私も2023年のアフタヌーンティーでこのキッシュをいただき、その美味しさに感動しました。今回も再会できて本当に嬉しいです。
ホール5,940円も販売していますが、こちらは要予約になります。
バイキングの感動をもう一度!ローストビーフのサンドイッチ

「ローストビーフのサンドイッチ」(税込648円)
「ローストビーフのサンドイッチ」はフィンガーサイズで、正直に言うと「小さいからどうしようかな…」と迷いました。
でも、以前バイキングで食べた帝国ホテルのローストビーフが絶品で、その味が忘れられず、思わず購入してしまいました。

英国伝統の味!フィッシュ&チップス

英国のトラディショナルな料理、フィッシュ&チップス。
衣をつけてふっくらと揚げたタラのフィレとフライドポテトに、チキンブイヨンで煮込んだグリーンピースと玉ねぎが添えられています。味の決め手は、帝国ホテル伝統の自家製タルタルソースと、英国産モルトビネガー。
前々回の英国フェアでも購入したので今回は見送りましたが、以前はタルタルソースしかついていなかったのですが、今年はモルトビネガーが付いているのがグッドポイントです!
モルトビネガーは英国では定番の調味料で、揚げ物にかけると本当に美味しいんですよ。本場の食べ方で楽しめるのが嬉しいですね。
イースターの定番!ホットクロスバンズ

ホットクロスバンズは、シナモンなどのミックススパイスが香る、ふんわりと柔らかなパン。たっぷりのレーズンとオレンジピールが混ぜ込まれている美味しいパンです。
今回、販売時間を知らずに買い逃してしまい、非常に残念でした。昨年購入した時の写真を参考に載せておきます。
英国フェア限定!2種類のスコーン
一方、英国フェア限定のスコーンは、インペリアルラウンジ アクアのブリティッシュサマーアフタヌーンティーで楽しむことができました。
通年販売している帝国ホテルの柔らかなスコーンとは異なり、こちらは「外はサクッと、中はふんわり」とした、本格的なイングリッシュスタイルです。私はこの食感が大好きで、毎年楽しみにしています。
今年のスコーンは、プレーンとレモンフレーバーでした。
プレーン 2個入378円 4個入702円
レモン 2個入562円 4個入1,080円
特にレモンフレーバーは絶品で、レモンジュースに漬けたレモンピールとレモンゼストを生地に混ぜ込んでいるとのこと、爽やかな風味がたまりません。

柑橘系のスコーンはバランスが難しいのですが、酸っぱすぎず、甘すぎず、まさに完璧なバランスでした。

英国フェアではカメリアズティーハウスの紅茶も購入可能
英国フェアの期間は、ガルガンチュワでカメリアズティーハウスの紅茶を一部購入することが出来ます。
カメリアズティーハウスは日本に直営店が無いので、私は三越や伊勢丹の英国展で購入することが多いです。しかし、英国展の後は購入する機会がないため、帝国ホテルの英国フェアは貴重な購入の機会となっています。
今回は5種類あり、カメリアズオリジナルのペイズリー柄のBOXに入っているタイプです。中身は12個入りティーバックで一括包装となっております。

- プラチナメモリアルブレンド
- イングリッシュブレックファースト
- アールグレイ
- ホワイトアプリコット
- ラブリーローズ&シトラス(2025年のアフタヌーンティーで提供)
やはり一番人気は、アフタヌーンティーで提供された「ラブリーローズ&シトラス」のようですが、私は2023年の英国フェアアフタヌーンティーで気に入った「プラチナメモリアルブレンド」を購入しました。
こちらは故エリザベス女王を偲んだ銘柄で、アッサムをベースに、台湾のフォルモサウーロン、カメリアズのアールグレイをブレンドしています。
帝国ホテルの伝統の復刻スイーツとは?
復刻スイーツとは、開業135周年を記念した企画で、2025年1月から1年間、ホテルで受け継がれる伝統のスイーツを復刻して販売するものです。
2025年1月7日(火)~3月14日(金):ナポレオンパイ
2025年3月15日(土)~4月30日(水):チョコレートパイ
2025年5月1日(木)~5月31日(土):スワンシュー
2025年6月1日(日)~6月30日(月):スイスタルト
★2025年7月1日(火)~8月31日(日):レモンメレンゲパイ
2025年9月1日(月)~10月31日(金):サヴァラン
2025年11~12月:カマンベールチーズケーキ
英国フェアシーズンは、レモンメレンゲパイの販売をしています。
レモンメレンゲパイは復刻メニューなんですが、イギリスの人気メニューで偶然なんですが、ピーチパイよりも英国フェア的だと思い購入しました。
英国フェアの購入品でお家ティータイム

2025年帝国ホテル東京の「ガルガンチュワ」でテイクアウトした購入品と、5000円以上の購入でもらったスープ缶です。

「プラチナメモリアルブレンド」は、奥行きある魅力があります。アッサムの持つ力強いコクと甘みが、全体の土台をしっかりと支え、そこに東方美人の華やかな香りとスッキリとした後味が加わることで、単なる甘さではない、深みのある味わいを作り出しています。ほのかにかおるアールグレイが全体を上品にまとめていると思います。

パイ生地にほうれん草、そら豆、エストラゴンをのせ、アパレイユを流し込んで焼き上げたキッシュ。濃厚なチーズの風味が食欲をそそります。

レリッシュや西洋わさびを入れたカクテルソースと合わせた、帝国ホテルクオリティのローストビーフサンド。
フィンガーサイズの小ぶりなサンドイッチは、お家アフタヌーンティーにぴったり。お肉もソースも美味しくて買った甲斐がありました。

ふわふわでもっちりとしたヨークシャープディングにジューシーなソーセージをのせて焼き上げています。生地に加えたエストラゴンの軽やかな甘さが奥行きのある味わいに仕立てています。

実は、このレモンメレンゲパイは「ガルガンチュワ」が開店した1971年から存在する、ホテル伝統のケーキです。当時のレシピに忠実に受け継がれており、まさに「帝国ホテルの味」と言えます。
このパイの特徴は、なんといってもツンツンと尖った、こんがり焼き色のメレンゲ。見た目も非常に美味しそうで、その下には甘酸っぱいレモンカードがたっぷりと隠されています。
口に入れた瞬間の、シュワッと溶けるふわふわのメレンゲの食感がたまりません。レモンカードも甘すぎず酸っぱすぎない理想的なバランスで、パリパリと香ばしいパイ生地の焼き加減も完璧でした。

伝統と英国らしさが詰まった、総合的にレベルの高いこの一品。ピーチパイと迷いましたが、レモンメレンゲパイを選んで本当に良かったです。
まとめ
帝国ホテルの英国フェア2025は、インペリアルラウンジ アクアとガルガンチュワの両方で存分に楽しませていただきました。初の夏開催ということで、秋とはまた違う内容でしたね。
レモンスコーンが本当に美味しかったので、今回買えなかったのが心残りです。しかし、トードインザホールのような英国通も唸るマニアックなセイボリーを楽しめて大満足でした。
ホテルマンのお話によると、来年は秋開催に戻るとのことです。次の英国フェアでどんなメニューに出会えるのか、今から楽しみでなりません。

