アフタヌーンティーステイ宿泊記
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【帝国ホテルの名作アート】多田美波「光の壁」と「薔薇のシャンデリア」。2026年個展と至福のアフタヌーンティー

帝国ホテル東京「ランデブーラウンジ」で楽しむアフタヌーンティー。テーブルには3段のティースタンドと紅茶が置かれ、背景には多田美波作の美しいガラスブロック「光の壁」が広がっている。
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帝国ホテルの本館1階ロビーとラウンジ。 待ち合わせやチェックインで何気なく通り過ぎてしまうこの空間は、実は世界的彫刻家・多田美波(ただ みなみ)氏の傑作を毎日無料で鑑賞できる「生きた美術館」です。

今回は、帝国ホテルの社史を紐解きながら、普段あまり語られないロビーのアート秘話と、その特等席で味わうアフタヌーンティー体験をご紹介します。

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🎨 2026年秋、東京都現代美術館で大規模回顧展が開催

実は今年、多田美波氏の作品が世界的に再評価され、没後初となる大規模な回顧展が東京で開催されます。東京での大規模個展は、35年ぶりです。

【多田美波―光、凛と ゆれる】開催概要

この歴史的な展覧会へ足を運ぶ前に、帝国ホテルでパブリックアートの鑑賞はいかがでしょう?彼女の哲学が建築と一体化した「本物の光」が今も息づいています。

ロビーに咲く660kgの光:実は2代目の復活した「薔薇のシャンデリア」

本館1階のメインロビーを見上げると、そこには多田美波氏の傑作『薔薇のシャンデリア』が輝いています。

帝国ホテル東京のメインロビーの正面写真。大理石の床の中央に、巨大なドーム状の赤いバラの花のオブジェが、品格ある台座に置かれている。その奥には、手すり付きの大階段が上に向かって伸びている。天井からは、多段構成の豪華な金のシャンデリアが吊り下げられ、温かみのある光を放っている。周囲には大理石の柱が並び、吹き抜けとなった上階の廊下が見える。
帝国ホテルの顔、メインロビー。巨大なシャンデリア、大階段、そして赤いバラのオブジェが、訪れる人を品格高く迎えます。

実は現在飾られているものは「2代目」。

初代のシャンデリアは1980年代初頭まで飾られていましたが、クリスタルの破片が落下する事態があり、安全を期して一度撤去されるという歴史がありました。

しかし2001年8月に完全復活。 2代目は金属フレームでしっかりと囲む堅牢な構造に進化しました。368枚のガラスが使用された重さ660kgにも及ぶ大作です。

多田美波作の『薔薇のシャンデリア』を下から見上げた近距離写真。無数の四角いガラス板と真鍮のフレームが幾何学的に組み合わさり、全体として何層にも重なる薔薇の花びらを形成している。
下から見上げてみると、四角いガラス板と直線のフレームで構成されているのがよく分かります。

実際に見上げてみると、四角いガラス板を繋ぎ合わせた直線的で幾何学的なフォルムが、重厚な帝国ホテルの建築様式に見事にマッチしています。

そんな硬質な素材と直線で構成されていながら、全体としては「大輪の薔薇が一輪咲き誇っている姿」を表現しているところが、なんとも帝国ホテルらしくロマンチックです。

歴史の壁を乗り越えて再びロビーを照らすその姿は帝国ホテルの顔そのものです。

ラウンジを包み込む:約7,600個の「光の壁」

シャンデリアの感動そのままに「ランデブーラウンジ」へ足を踏み入れると、今度は正面に巨大な「光の壁(黎明)」が迎えてくれます。

帝国ホテルのランデブーラウンジの壁面を覆う、多田美波作の「光の壁」。無数のガラスブロックが整然と積まれ、金や青、緑の光を放っている。手前にはアフタヌーンティーを楽しむためのテーブルとソファーが並んでいる。
約7,600個のガラスブロックが織りなす多田美波氏の傑作『黎明(光の壁)』。この圧倒的なアートを見上げながら過ごすティータイムは格別です。

約7,600個のガラスブロックが整然と並ぶこの壁は、単なる装飾ではなく「建築と一体化したパブリックアート」の先駆け。

実際に間近で見上げてみると、一つ一つのブロックが想像以上に大きく、立派な石が積み上がっている重厚感に圧倒されます。

帝国ホテル「ランデブーラウンジ」にある多田美波作「光の壁」のクローズアップ写真。重厚な石のように見える様々な色や質感のガラスブロックが幾重にも積み重なっている。手前にはティータイム用の丸テーブルと2脚の椅子が置かれている。
間近で見ると、一つ一つのブロックが想像以上に大きい。様々な色と質感が複雑に組み合わさり、見る者に深い安らぎを与えてくれます。

旧本館(2代目ライト館)の大谷石など、古くから「石」の造形に並々ならぬこだわりを持ってきた帝国ホテルらしい、非常に力強いアートです。

様々な質感や色が組み合わさったガラスの石そのものも美しいですが、そこに『黎明(夜明け)』という抽象的なタイトルが与えられることで、不思議とこの広大なラウンジに深い安らぎをもたらしているように感じます。

昼は外光を柔らかく取り込み、夜は幻想的に浮かび上がる……空間の質そのものを決定づける、多田氏のもう一つの代表作です。

特等席での至福:ランデブーラウンジのアフタヌーンティー

この偉大な「2つの光の彫刻」を、最も贅沢に鑑賞する方法。 それは間違いなく、ランデブーラウンジのふかふかのソファーに座り、アフタヌーンティーをいただくことです。

実はランデブーラウンジは、「座る席」によって全く違うアート体験ができます。何度も通っている私がおすすめする、2つの特等席をご紹介します。

【特等席①:光の壁に包まれる壁際シート】

美術館でもここまで作品に近づけることはありません。ガラスブロックの細かな揺らぎや、重厚な質感を間近で堪能できる没入感たっぷりの特等席です。

帝国ホテル「ランデブーラウンジ」のアフタヌーンティーセット。背景には多田美波作のガラスブロック「光の壁」が間近に迫っている。
(2023年8月訪問時)

【特等席②:空間全体を見渡す中央シート】

ロビー側に視界が抜ける席では、ラウンジ全体の広がりや、遠くにきらめく光の装飾(シャンデリアなど)を眺めながら、開放的なティータイムを過ごせます。

帝国ホテル「ランデブーラウンジ」の2026年2月のアフタヌーンティーセット。背景にはラウンジの広々とした空間と輝く照明が見える。
(写真は2026年2月訪問時)

美術館の硬いベンチではなく、最高のホスピタリティと紅茶の香りに包まれながらアートを眺める時間は、帝国ホテルでしか叶わない極上の体験です。

しかもアフタヌーンティーが値上がりする中、価格もかなりコスパが良くて5,000円台で2時間飲み放題も狙えます!

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【まとめ】今の帝国ホテルでしか味わえない、一期一会のアート空間

帝国ホテル 東京は現在、次世代に向けた大規模な建て替えプロジェクトを進めています。 現在私たちが利用しているこの「本館」も、2030年度(予定)をもって現在の形での営業を終了し、2036年の完成に向けて生まれ変わる計画が発表されています。

田根剛氏が手掛ける4代目帝国ホテル東京がどのような素晴らしい空間になるのか、もちろん期待は膨らみます。

しかしそれは同時に、多田美波氏の「薔薇のシャンデリア」や「光の壁」が彩る、この重厚でクラシカルな空気感に触れられる時間が、刻一刻と短くなっているという事実でもあります。

今回改めて、社史『帝国ホテル100年史』を読み解いてみました。当時のラウンジの様子を写した写真を見ても空間はほとんど変わっていません。

帝国ホテル100年史の資料(平成の大改修時の写真)を、現在のランデブーラウンジの背景とかざして比較している様子。
資料に残る平成の改修当時の姿と、現在のラウンジ。その意匠が驚くほど変わっていないことが分かります。

歴史の重みと光の彫刻が完璧に調和したこのラウンジは、間違いなく「今の帝国ホテル」でしか体験できない奇跡のような空間です。

私も、この美しい空間の記憶を少しでも長く心に留めるため、近いうちにまたランデブーラウンジの特等席を訪れたいと思っています。

そして何より、2026年秋に控えている多田美波氏の回顧展で、彼女のさらなる芸術世界に触れるのが今から楽しみでなりません!

限定コラボメニューやグッズやって欲しいな〜

皆さんもぜひ、今しかできないアート鑑賞とティータイムを過ごしに帝国ホテル東京に出かけてみてくださいね。

📍 帝国ホテル 東京「ランデブーラウンジ」店舗情報

  • 場所:帝国ホテル 東京 本館1階 ロビー
  • 住所:〒100-8558 東京都千代田区内幸町1-1-1
  • 電話番号:03-3539-8045(直通)
  • 営業時間:11:00~22:30(L.O. 22:00)
    • アフタヌーンティー提供時間:11:30~19:00(L.O.)
  • 帝国ホテル公式サイト
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ミス・レモン
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ホテルグルメウォッチャー
東京で働く会社員です。 趣味はホテルでの食事と、ホテル業界の動向をウォッチすること。
最近のホテル業界はまるで群雄割拠の戦国時代。次々と現れる新しいニュースから目が離せません。
このブログでは、単にお料理の美味しさを紹介するだけでなく、ホテルグルメの最前線を個人の視点で観察していきます。
「ごほうびホテルグルメ」で、あなただけの特別なひとときを見つけてくださいね。
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